アメリカのお葬式④エンバーミングと火葬のゆくえ

アメリカはもともと、キリスト教の影響から土葬が中心で
国土が広いのでご遺体の保存技術(エンバーミング)の
技術が発達してきました。
今でも、その技術を持っていないと葬儀社を営む資格がないそうです。
遺族の側もエンバーミングして、きちんとしたお棺にいれて・・・というのが普通でした。

ただ、先日もお話したように、
火葬への抵抗感が薄れているので、

ご遺体の扱いやお葬儀の形にも
さまざまな変化を引き起こしていると言います。

●火葬を待つ棺と段ボール

アメリカでは、火葬に際してご遺族が棺に同伴してくる習慣はありません。
なので、火葬場は焼却施設に近く、葬儀社のスタッフがご遺体を運んできます。
それは棺であったり、段ボールということもあるのだそうです。
エンバーミングを施されているから、そして火葬施設の炉が少ないことから
場内は、火葬を待つ棺や段ボールが並ぶことになります。

●アメリカでも究極の直葬?

土葬の場合は、どうしても堅牢なお棺とある程度の広さの墓地は必要で
葬列を組んでその墓地まで送り・・となるわけですが、

最近では、棺を簡略にし、小さな墓地で済む、ということで
火葬を選ぶ人がふえているといいます。

中にはエンバーミングさえも「火葬だから」と省略、
宗教者もいれず・・・という遺族も出てきているとか。

背景に貧富の差の拡大というのがあるとはいえ
人生の最期を簡略で・・・というのは切ないですね。