アイルランドのお葬式:北の国にもお通夜があった!?

久しぶりの「如是我聞:世界のお葬式」。
今回はイギリスのお隣り、アイルランドのお葬式についてです。

●3日にわたるお葬式

アイルランドの葬式は、亡くなられた翌日から3日間にわたるそうです。

伝統的な流れだと以下のようになります。

・亡くなられた翌日:(自宅で)お通夜
・翌々日:(自宅で)告別式→お棺を閉じ、教会に運び、安置
・翌々々日:(教会で)ミサ→(墓地)埋葬→会食

ちょっと、日本と近い流れですね。

●お通夜がある!?

流れの中で、あれっと思われたかもしれませんが、
なんとお通夜にあたる風習があるとか!
亡くなってから埋葬までは、家に遺体を安置し、
親族が交代で寝ずの番(Wake)をするのだそうです。

ただ、最近では、この風習も廃れ、山間部でのことのようです。
特に都市部ではお棺に入れられたまま
フュネラル・ディレクター(日本で言う葬儀社)の管理する霊安所に二晩、
教会に一晩安置されることが多いようです。

●葬列・霊柩車に十字

お棺を担いで行く葬列や、お棺を乗せた霊柩車がとおるときは、
出会った人は、見ず知らずの人でもさっと十字を切ります。
日本では親指を隠して「親の死に目にちゃんと会えるように」としますが、
それとは違って純粋に「ご愁傷様」のサインなのですね。

●結婚式とお葬式の違いは・・・?

こんなアイリッシュジョークがあるそうです。
「アイルランドの葬式と結婚式の違いは一つだけ――大酒飲みが一人多いか少ないか」
そのくらい、お葬儀のあとの会食でも、みなさんお酒を飲んで酔っ払うのだとか。
もともと飲酒量の多いお国柄、悲しみもこれで癒そうというところもあるのかもしれませんね。