勤行集って何?② 懺悔文で謙虚に

毎日のお勤めなどに使う勤行集。
多くの宗派に共通して載っているのが
「懺悔文(偈)」です。
天台宗・真言宗・浄土宗・臨済宗・曹洞宗などの勤行集に登場します。

わざわざ懺悔するようなことはないんだけど・・と思われるかもしれませんが
まずは原文と訳をご紹介しますね。

《原文》
我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貪瞋癡(かいゆうむしとんじんち)
従身語意之所生(じゅうしんごいそしょしょう)
一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)

《訳》
私が昔から作ってきた色々な悪い行い(業)は、
みなはるか昔からの、むさぼり(貪)怒り(瞋)愚痴(癡)の三つの煩悩(三毒)によって、
この身とこの口とこの心で作ってきたものです。
私は今、それら全てをみ仏の前で懺悔します。

実は、仏教でいう悪い行いは厳密で、

相手を怒り(瞋)にまかせて殴ってしまう(身で行う)のはもちろんのこと、
悪口を言ったり(口で行う)、
憎たらしいと思ってしまう(心で行う)のも
悪行
なんです!

また、そもそも、人間は食べないと生きていけないわけですが
食べるということは他の動植物の命を奪って、その身を頂くこと。
これも悪行の一つ
に数えられてしまいます。

だから
日々、生きるうえで、感謝や反省がないと、
「生かされている」意識がないといけない

そんなことをこの短い偈(げ、経文の短い詩句のこと)は
思い起こさせてくれます。