先週は、日本でつくられたお経についておはなししましたが、
中国でつくられたお経もあります。
皆さんがきいたことのあるこんなお経もそうです。
『父母恩重経』(父母孝行の大切さが説かれています)
『盂蘭盆経』(お盆のいわれとなったもので、廻回の大切さが説かれています)
『善悪因果経』(前世での行為が今生でどんな境遇を引き起こすか、
今生での行為が来世でどんな境遇を招くかが説かれています)
などですね。
釈尊のことばから編纂されたサンスクリット語の原本がないことから
中国で成立したといわれるもので
「偽(疑)経」(ぎきょう)とも呼ばれますが、
ニセモノ、というわけではありません。
教えを形にしたもので、わかりやすく立派なお経です。