何回か永代供養のお話をしてきましたが
中には、少し変わったところでは
「骨仏」という形で、永代供養を引き受けてくれる寺院もあります。
骨仏とは、ご遺灰・ご遺骨にセメントなどを混ぜ、仏様の形にしたものです。
東京では、あまりなじみがないかもしれませんが
関東大震災の罹災者の遺骨から阿弥陀仏を作って
本尊としている
江戸川区の大雲寺、
馬込にあり、10年に1度骨仏を造っている
本寿院
などがあります。
古くから一般の方の御遺骨を受け入れている有名なところでは
大阪の一心寺があります。
その歴史は古く1851年に遺骨数万体を集めて最初の大きな骨仏(阿弥陀仏)を作り、
1887年以後、戦火で焼失して中断した期間はあったものの、
10年ごとに集まった納骨で骨仏を作っています。
浄土宗ですが、宗派を問わず、年中無休で
法要と納骨を受け入れてくれることから、
現在は年2万ほどの申し込みがあるといいます。
遺族の方は墓参りのように寺を訪れ手を合わせ、
年中追善供養もできます。
地元大阪では庶民の供養の姿として定着していて、
いつも境内は多くの人でにぎわっているようです。
足しげく通えるのなら、
こんな形のご供養も安心でいいのかもしれませんね。
この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。