イギリスのお葬式:紳士の国のさっぱりとしたお葬式①

オリンピックが終わり、今はパラリンピックのとなっているイギリス。
今回はイギリスのお葬儀をのぞいてみました。

●葬儀ディレクター(funeral director)が執り行う

イギリスでは、葬儀は有資格者が執り行うことになっており、
葬儀ディレクターと呼ばれています。
遺体搬送やエンバーミングなどを行う資格を持つ人のことで、
葬儀の指揮や遺族のカウンセリングなどを行います。
日本で始まった「葬祭ディレクター」資格も、欧米がヒントにもなっているようです。

●自宅に帰らないご遺体

一般的な流れは
病院などで死亡確認の手続きが終わると、葬儀ディレクターに連絡し、
遺体を葬儀場に運ぶようです。ご自宅には帰らないのですね・・・。
お葬儀の時にはその葬儀場で遺族・会葬者との最後のお別れをして、
葬儀場内のチャペルで葬儀を行い、
その後、棺を霊柩車に乗せ、霊園で埋葬するのです。

●エンバーミング(遺体の保存)は必須。骨上げなし。

埋葬前にエンバーミング(embalming)と呼ばれる遺体の消毒および保存は欠かせない事とされています。
日本のように亡くなってすぐお葬儀は執り行われるのではなく、
1週間~2週間後といいますから、心情的にも実際にも必要なことなのですね。
なお、親族は教会で別れを告げた後、遺骨を直接見ることはありません。
(日本にはエンバーミングがないことと、遺族が自分たちの手で遺骨を拾う骨上げの習慣は、
イギリスや欧米諸国の人たちにとってはかなりの驚きのようですよ。)

●意外に多い火葬

キリスト教では、神による最後の審判のあと、信者の肉体が神の前に復活して
永遠に生きるという復活思想があるため、遺体は保存すべきと考えられてきました。
けれども、カトリックでは、1963年、パウロ6世が火葬禁止令(教会法1203条)を撤廃して、
実質上、火葬を認めたことから、火葬が急速に増えています。
いまや火葬は8割超!
やはり土地の問題や、費用(土葬の方が費用がかかる)の面が大きいようです。