昨日はもっともよく使われている「経帷子」、いわゆる白装束のお話をしましたが、
最近では、それ以外の故人がお好きだった服を着せたいというケースも多いです。
もちろん、何の問題もありません。
ただ、注意点としてあるのは、ご逝去されてからすぐに死後硬直は始まってしまいますから病院にお持ちになっておいたほうがいいですし、頭からかぶるものや生地の硬いものは難しいということです。
できれば、湯灌をされて、さっぱりとされて、お体も少しやわらかくなったところで納棺師に着せてもらうというのがいいかもしれません。
納棺師に頼むと、真綿で、まるで羽織袴を来ているように形作ってもらうこともできます。
あまり知られてはいませんが、これもなかなか素敵ですよ。
最後の服ですからね。
生前にお考えいただいてもいいのではないでしょうか。
この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。