先日、お葬式は「仏様の弟子になって、仏の世界に旅立つ儀式」とお話しましたが、その後の「供養」にも意味があります。
供養は正しくは「追善供養」。
「追善」?・・つまりいいことを亡くなってしまった方のために追加でしてあげることです。
仏教では、生きているうちの行いによって次の生まれ変わり先がきまると言われていますが、亡くなってしまった本人は、あの世にいってしまったら、ただ、決まるのを待つのみ。どうすることもできません。
だから、生きている人、遺された家族や子孫がその人があの世でいい思いをするように、次の生まれ変わり先がよくなるように供養をして、徳を積み増してあげる、それが供養なんです。
あの世に行かれた人のその後の幸せ、つまり「冥福」を祈るなら、丁寧に供養してあげるといいということになります。
「死んだら楽になる」と言う人がいますが、実は、仏教の教えによると意外とあの世は大変らしいのです。
たいていの人は苦労の連続だとか。
とても、生きている人の「商売繁盛」「合格」を手助けできる人はいないようです!!
なので、せめて、
「今この世にこうして生きているのは、あなたががいたから。ありがとうございます。」
とお線香の一本でもあげてあげたいものですね。