よく、自分の身に思いもよらなった大変な事が起き、
大きなショックを受けることを
「奈落(ならく)の底に突き落とされた」といいますね。
この「奈落」ですが、舞台の花道や床下の地下部分のことです。
華やかな舞台から一転、暗くて湿っぽいところに落とされたら
確かにショックですよね。気持ちのたとえとして想像がつきます。
この「奈落」、実は仏教用語です。
サンスクリット語では「ナラカ(naraka)」、
ずばり、地獄のことなんです。
底しれない深み、浮かばれないような場所であることから
ものごとのどん底を指すようになったんですね。