仏壇・仏像はなぜ金色?

仏教というと、お葬儀や古びたお寺を想像して、地味な印象、色で言うと黒や灰色のイメージがあると思いますが、意外に多いのが金色です。

伝統的な金仏壇は中は金箔がたっぷり貼られていますし、金色の仏像も意外に多いんです。
埃をかぶっている渋い色味の仏像、実はもともとは金色だったりします。
金閣寺に、先日世界遺産にもなった中尊寺金色堂も・・・。

バブルも過去のことになり、シンプル志向、ナチュラル志向も高い現代とはちょっと違和感が大きいかもしれません。

これは、単にお金のある人のぜいたく、金好きの人の趣味?、ではないんですね。
もちろん、こういったものを作るにはそれなりのお金はかかりますが・・。
成金趣味なのではなく、いたって大真面目な意味を持つデザインなんです。

実はお経の中に登場する色は金色が一番多いんです。
極楽浄土は金色、仏様のお肌は金色に輝いている、仏様の周囲を金色の光がくるくるとめぐる
・・・・などなど
無数の記述があります。

金色は極楽浄土、成仏の象徴、そこに行きたい、あやかりたいせめてこの世に再現したい・・・・・
金ぴかな仏像や仏閣は、昔から人々があこがれた極楽浄土の世界を表したものなんです。

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