世界のお葬式事情「如是我聞」、初回に続き
モンゴルです。
都市部の人口が増えて、
モンゴルも「風葬」がメインではなくなって、土葬がふえているそうです。
そこでの「土葬」もモンゴルならではの風習でおこなわれています。
●棺は草原と大地
モンゴルのお棺はどれもおなじような色と形になっています。
棺の中の底の部分は草原をあらわす緑色の絹布
ふたの内側は空を表す青色の絹布を貼ります。
そして外側は金と赤の布で覆われています。
空と大地の間に人は眠るというわけですね。
そして
やはり絹布で包んだ小さな9種類の宝石を腰に結び付けます。
いわれはわからないのですが、
あの世で困らないように、日本でいう六文銭に当たるのかもしれませんね。
●ご遺体は新しいゲルに安置
ご遺体を安置するのに、真夏は別ですが(病院)
モンゴルでは新しいゲルを作り、そこに安置します。
ご遺体が痛まないよう、それを防ぐお経もあり、それを壁にかけておくのだそうです。
ちなみに、お葬儀のできる曜日は決まっていて、
月、水、金曜日で、それ以外は他の人に災難が降りかかるとされ、さけられているのです。
●「金の箱を開ける」儀式をする
モンゴルは仏教国ですが、チベット仏教なので、
日本のしきたりとは違う儀式も多いです。
お経をあげて、故人がよいところに生まれ変わりますようにと願うのは共通ですが、
この他に「金の箱を開ける」という儀式があります。
これは一種の占いで、
お葬儀の準備・お墓の手配が出来、お坊さんが決定したところで行います。
これは故人の人生を判定・解読するための占いで、
遺族に、故人の人生はどのような意味があったのか、
やり残したことや、生まれ変わり先はどうなるか、といったことが告げられます。
次回はお葬儀のようすや葬儀屋さんものぞいてみます。