そうなんです。正確にいうと、ロウソクはお供えではありません。
お供えしているのは灯明、つまりロウソクによって生まれた明かりなんですね。
極端にいえば、ともしびであれば何でもお供えになるのです。
そうはいっても、ロウソク選びは意外と迷われるかもしれませんね。
「故人の好物シリーズ」なんて面白いものもありますが、
ベーシックな白いロウソクだけでも、さまざまな長さ・太さがあります
一番小さいものだと、直径6mm×長さ15mmほど。燃焼時間は5分です。
それよりひとまわり大きく、直径7.5mm×長さ24mm、燃焼時間10分。
ここら辺は、お供え物を供えて、線香をたいてお唱えをして・・というのにちょうどいいかもしれません。
一般的にご家庭でよく使われるのは燃焼時間が20分程度のものでしょう。
朝の勤行集をきっちりあげる時などにはこのくらいあると余裕ですね。
これ以上では1時間~、なんと22時間と非常用ロウソク並みのものもあります。
あと、よく聞かれることですが仏壇のロウソクは点けたままにした方がいいかどうか??
お葬儀の時は別ですが、ご家庭のお仏壇では、仏壇の前で手を合わせている間だけでいいのではないでしょうか。
火事の原因にもなりかねませんから、都度ごとに消してください。
そのいったん消したロウソクに、次のお焼香の際にともしびをつけるのはいっこうにかまいません。
それを見越して長時間燃焼のロウソクをお求めのかたもいらっしゃいますね。