お彼岸では、仏壇の前に精進料理をお供えするところもありますが、
多くのご家庭では、秋のお彼岸のお供えと言えば、
「おはぎ」ですね。
あれ、「ぼたもち」じゃないの?という方もいるかもしれませんね。
正確に言うと、
春は「ぼたもち(牡丹餅)」で
秋は「おはぎ(お萩)」なんです。
お気づきの通り、ぼたもちもおはぎも材料は一緒です。
あずきにさとう、塩、もち米にお米。
あずきの赤い色は、厄払い・魔除けになると古来から言われており
だからお彼岸に食べるようになったと言われています。
違う点は大きさと形。細かく言えば、餡の仕上げ方もです。
おはぎは粒あんで小さめの小判型。
あずきの収穫は秋ですから、秋は新豆で皮も柔らかいので粒あんで覆われています。
そのつぶつぶの濃淡がこの季節の花「萩」に似ているので
「おはぎ」と呼ぶんですね。
これに対して、ぼたもちはこしあんで丸くてちょっと大ぶりです。
春は冬を越したあずきは硬くなっていますから、皮を除いたこしあんを使って、
春の花、「牡丹」がその名の由来です。
今は保存技術も加工技術も発達しているので
年間を通して「こしあんとつぶあん、どっちがいい?」という話になりますが、
昔の人はこんな風に工夫していたんですね。
僕は精進料理もいいですが・・
甘党なのでお供えはおはぎだけでもいいくらいです(^^;)
この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。