うちの民間救急は、
基本的に、119番と違って、重篤な患者さまを運ぶ、というものではありません。
公共交通機関や、自家用車で移動が難しい方、心配な方へのサービスです。
なので、通院や帰省にと使われるリピーターの方が多いんですね。
お付き合いも長いお客様もいらっしゃいます。
担当の清水君からたまにお客様の話をきくのですが、
実は清水君のほうがお客様のファンなんじゃないか?と思うことが多いです。
例えばAご夫妻。
とても仲の良いご夫婦でご利用される日の車内は
漫才を見ているような感じで、なんだかほっこり。
ご病状自体は、もし自分がその病気だったと考えると深刻ですが、
患者様ご本人とご家族が病状を受け入れていて、とても前向きに生きられています。
「自分自身の家庭生活と比べると学ぶところが多く理想の夫婦像」なんだそうです。
「お客様は年齢が大先輩な方が多く、
対応する時に若輩者の私は難しさを感じますが、
お客様に育てられていると強く感じる場面があります。
またお会いするのが楽しみです。」
とも清水君は言います。
しっかりとお守りする、お運びするという気持ちはありながらも
同時にゆったりとした時間も車内に流れているんだなぁと思います。