ここのところ、「グリーフサポート」の講座に通って奮闘中の僕ですが、
「グリーフ」って何か即答できる方はあまりいませんよね。
一言で言うと「グリーフ」は英語では「悲しみ・悲嘆」ですが、
どちらかというと
「一人心に閉じ込めた悲しみ」という意味合いですね。
この他にも悲しみを表す言葉がいくつかあります。
たとえば「モーニング(mourning)」
これはより周囲に共有されて、
昇華されつつあるニュアンスです。
グリーフワークは、悲しみを表に出して、周囲と共有することで、
少しづつ癒しにつなげていこうというもので、
僕の学んでいるのはそのお手伝い、「グリーフサポート」です。
そういえば昨年話題になったドラマと言えば「家政婦のミタ」ですが、
ミタさんはまさに「グリーフからモーニングへ」の過程をたどっているんですよ。
幸せとは言えない生い立ちと、壮絶な過去を持つ家政婦ミタが、
母親(妻)を失った家庭に派遣され、様々な事をおこしていきます。
・・今世紀最高視聴率をたたき出したドラマですから、気になる方は実際にご覧いただくこととして・・・
このミタさん、はじめは無表情で悲しみも含め、過去の出来事を封印していますが、
最後には、信頼関係が生まれた派遣先の家族の前で、
感情とともに自分の過去を語り、少しずつ自分自身を取り戻していきます。
この過程がグリーフワークに重なるんですね。
ドラマのように短い時間で一気に解決とはいかないんですが
グリーフとモーニングの繰り返しで、人は癒しに向かっていきます。
ご遺族に寄り添う中で、そんなことを意識しながら、お声に耳を傾けられるよう、
うちのスタッフにも、ここで学んだことを伝えていこうと思っています。