お盆といえば、色とりどりの盆提灯、ですが
広島では、華やかな飾りがお墓の周りを彩ります。
盆「とうろう」と言っても、火をつけるものではありません。
竹を六角形に組んだ物に、赤・青・黄などの色紙を上だけ貼り、
六角形の頂点から金紙などの飾りをつけたものです。
お墓の周りに、卒塔婆のように立てます。
由来は定かではありませんが、
江戸時代、広島城下の紙屋の夫婦が、娘が亡くなったのを悲しんで
墓に石灯籠の代わりに、手作りの燈籠を供えたのが始まりと言われています。
ひらひらとそよぐこの紙灯籠、
新盆の時は白い紙で作られたものを立てます。
いずれもお盆の時期が過ぎると
お寺で燃やしてしまうものですが、
なんとも風情がありますね。