前回は、お数珠はお経をあげる時のカウンターになっている、というお話をしました。
実は、そのほかに、もっと重要な意味があるんです!
数珠の親玉は阿弥陀さま、つなぐ糸は観音さまを表すといわれています。
・・・つまり、仏様のパワーアップアイテムなのです。
ところで、
お数珠の掛け方はさまざまですが、必ず、左手に持ちますね。
何故だと思いますか?
ちなみに、仏教発祥の地、
インドの方たちが、右手でしかご飯を食べず、
不浄のものを扱う時は左手を使う、というのは皆さんご存知と思いますが、
仏教では左は仏の手、
右は凡夫(ぼんぷ:悟りに達していない一般の人間のこと)の手としています。
左手に数珠をかけるのは、つり合わない自己をパワーアップさせたり、
浄化するため、という意味合いがあるんです。
さらに言ってしまうと、右手は宇宙、左手は自己。
何かを拝む時、手を合わせる姿は
自分と宇宙の真理が一体化する、悟りの姿をあらわしています。
そう考えると、毎日一度でもお数珠を手にして静かに過ごす、
仏壇に手を合わせるのも
ちょっといい時間だと思いませんか。
この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。