「忌中」と「喪中」、
期間や過ごし方、ご存知ですか?
忌中は四十九日までの期間のことです。
古くは「死者を出した家=けがれている」という神道の考え方も入って、
自宅に謹慎するしきたりがありました。
門戸を閉じ、酒肉を断ち、賀(が)せず、音曲をなさず、嫁とりをせず、財を分かたず・・というものです。
この期間は
仏教では、亡くなった方の次の行く先がきまるまでの期間(中陰)です。
そこで、閻魔大王さまから良い裁きを受けるようにと願って、追善法要したり、身を慎むんですね。
現在では、故人の冥福を祈り、晴れがましいことや派手な行動を慎む期間とされています。
たとえば、門やお玄関の正月飾り(門松なども)、鏡餅等の飾り付け
正月料理、お屠蘇でのお祝いはしません。
年始まわりや神社、仏閣などへの初詣も控えるのが一般的です。
できれば、婚礼の席も本来は辞退したいところですが、今は周囲の状況と個人の判断によるところが多いでしょうか。
喪中は一周忌までのおおよそ1年の期間のことです。
「服喪期間」ともよばれますが、これは「喪服を着用する期間」という意味です。
現在では・・・ずっと喪服でいることはないですが。
過ごし方としては、忌中に準じますが、お正月も、おせちを普通の食事として食べたり、子供にお年玉をあげるのは、いいのではないかと個人的には思います。
また、「あけましておめでとう」など年始のあいさつは控えて、喪中葉書を出しますね。
それと「喪中」とするのはどの範囲かという問題ですが、配偶者・子供、本人及び配偶者の両親・兄弟姉妹・祖父母までとするのが一般的ですが、
これも基本的には本人の考え方によりますね。
この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。