故人のご遺体は、大抵の場合は清拭といって清め拭きをして差し上げ、
死装束を着せて、簡単な死に化粧を施します。
おおよそそれで一通りきれいには整うのですが、できれば湯灌をおすすめしています。
湯灌は字の通り、お湯、つまりお風呂に故人をいれるものです。
これがその浴槽です。
「逆さ水」といって、浴槽の中にお湯をひたひたと入れ、寝かせて
(湯灌の際は、逆さ水と 言ってお水の中にお湯を入れてぬるま湯をつくります。)
その中で丁寧にお体や髪を洗い、
ひげ剃り・顔そり・洗顔を行い、
最後に綺麗にすすいで差し上げ
ふき清めてから死装束と死に化粧となります。
本当にさっぱりするので、
生前はご入浴もままならなかった故人のために
最後のお風呂としてあげたい、というご遺族の方は多いです。
確かに本当に気持ちが良さそうで、
湯灌を終えられた故人のご様子も周りのご遺族も
おだやかな空気に包まれる気がします。
僕も最後のお風呂にやってもらいたいなぁと思ったりします。