寒い日が続きますね。
お葬儀の席でも、せめて熱いお茶は切らさないようにしています。
ところで、このお茶、仏教とともに日本に入ってきたものです。
正確に言うと、いったん平安時代に遣唐使がウーロン茶のようなものを持ち帰ってきたもののあまり根付かず、鎌倉時代に臨済宗の開祖である栄西が、禅とともに抹茶を中国から持ち帰ってからが本格的な茶道の歴史の始まりと言われているんですね
最初は薬として扱われていました。
『喫茶養生記』の中に、その薬効が詳しく書かれています。
みなさんご存知の通り、お茶には薬効とともに覚醒効果があるので、やがて、修行の合間の目覚ましのために飲まれるようになりました。
これが「茶礼」という儀式で、修行者全員でお茶をいただくのです。
それが「茶道」となり「茶の湯文化」になり、庶民にお茶が浸透するのは江戸時代になりますが、仏教がなかったらお茶がなかった、ということになりますね。
お茶がない日本、仏教がない日本、ちょっと想像できないですね・・・。