お葬儀にはなぜ「葬儀(お葬式)」と「告別式」があるかご存知ですか。
お坊さんがお経を読んでいて、その間にお焼香・・と流れて行くのであまり区別がつかないかもしれませんが、実は両方にそれぞれちゃんと意味があります。
「告別式」はその名のとおり、故人を偲び、おわかれをする儀式です。
では「葬儀」は?
亡くなった人を仏様の世界にしっかり旅立たせるのが目的です。
それを導く役を行うのがお坊様。
だからお葬儀の中では「導師」と呼びます。
仏教では仏の世界に旅立つには、仏様の弟子にならなければいけないとされています。
「南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧」というお唱えを導師がしているはずです。
その意味は「私は仏陀に帰依いたします。
私は法(真理)に帰依いたします。
私は僧(聖者の僧団)に帰依いたします。」
本来は、生きている間にする弟子入りの誓いの言葉を導師が代弁しているのです。
こうして仏様の弟子になり、「戒名」がついて、はじめて仏の世界に旅立てる資格を持つことになります。
こうみていくと、ちゃんとお葬式をしなくてはいけないなぁと思いますよね。
この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。