前回「阿弥陀仏」は、空間や時間の制約を受けない光という意味の言葉だとの話をしましたが、
科学が進歩した昨今では、空間エネルギーを指すのではないか、という説もあります。
「阿弥陀仏のお慈悲=生かそうという力」と考えると、そのほうが確かにしっくりくるかもしれませんね。
その阿弥陀如来の両脇には、三尊仏だと観音菩薩と勢至菩薩がいますが、
この2体の菩薩は阿弥陀仏の手足となって働く存在とされています。
この二体の仏様も実は宇宙の一部の象徴なんです。
観音菩薩は太陽、
つまり地球を照らしてその光や熱エネルギーで命をはぐくむ存在、
勢至菩薩は月を表し、
引力によって潮の満ち引き、ひいては地球上の生物の生体リズムをつくる存在
と言われています。
確かに阿弥陀仏がより形となって
地球上の生命にかかわるとしたら・・・なんとも絶妙な存在ですね。
仏像は宇宙のめぐみに感謝しやすくするため、
仏壇もその場所だということになるのでしょうか。