お経はお釈迦様の説法やその一生についても書かれていますが、
そもそも、お釈迦様は悟られたあと、
「悟った内容は深遠すぎて、人に説明などとてもできるものではない」と
思っていたそうです。
それを「もったいない!!」と他の人間にも説いてほしい、と
説得したのが梵天さまといわれています。
つまり、梵天さんの一言がなければ、
お経もなかった!仏教がなかった!
ということでしょうか!?
(日本の今の文化も随分とちがっていたことになります
・・・想像がつきませんね)
そして勇気を奮い起して、昔の修行仲間に説いたのが初典法輪。
でも、最初はかつての友たちは「修行途中で裏切ったやつの言うこと・・・」と
素直に聞く耳をもたなかったとか。
かわりに熱心に耳を傾けていたのは、集まってきた森の動物たち。
特に馬や鹿だったそうです。
お釈迦様はその馬や鹿たちに対して
「どうしてお前たちは(悟りを得られる)人間に生まれた時に聞こうとしないんだ、
愚かで哀れだなぁ」と
おっしゃったとか。
馬鹿、ということばには語源が諸説あるようですが
この話もなんとなく納得してしまいます。