桜と縁が深いお坊様と言えば西行法師。
大河ドラマの平清盛でも登場しましたね。
藤木直人さんが演じていましたが、
かなりの美形で文武に優れていた記録は数多く残っており、
歌人として後世に大きな影響を与えています。
出家したのちは、どこかの寺にこもって・・というのではなく
各地を転々として、詠うことで自分を見つめ、それを修行としたというのも
ちょっとかわっていますね。
かなりその範囲は広く、
自分の仕えていた崇徳天皇の菩提を弔うために四国~高野山、
奈良吉野の山中に伊勢志摩。
奥州(東北)の藤原氏のもとにいたことも。
ただ、この旅が世の中的には
とてもありがたいことになっていたようです。
東大寺の大仏殿が焼失してしまい、
再建しようというときに、
奥州藤原氏に砂金を送ってもらうための使者となったのも西行でした。
「願わくば 桜の下にて 春死なむ その如月の 望月の頃」の
晩年の句は有名ですが、
この他にも本当に多くの桜の歌を遺しています。
「どうして、こんなに桜の花をみると心が乱れるんだろう・・」といった
意味の歌もあり、
いわば「桜マニア」だったのかもしれませんね!?