「エンゼルケア」は病院などでひろまってきている、ご臨終後の処置のことです。
「エンバーミング」についてのサイトをご覧になった方はご存知のように、
エンバーミングではまず体液交換処置がなされますが
エンゼルケアはあくまでご遺体の表面を清浄にし、
つめものなどをして衛生を保ち、体位を整え、安らかな表情を演出するものです。
病院で亡くなった場合は、看護師さんがやってくださることが多く、
「エンゼルケアセット」というものも用意されています。
内容は体を清拭するガーゼや、
口腔・肛門など体液の流出を防ぐ場所に詰める綿、
ドライシャンプー、ブラシなどです。
ご自宅で亡くなられた場合は、葬儀社や専門業者が行います。
できるだけお体が硬くなる前にして差し上げたいので、
必要な場合、早めにお声をかけていただければと思います。
お口がとじなくなったり、お手が組めなくなっては気の毒な気がします。
湯灌をしても、決してお体はやわらかくはならないので・・・
うちの葬儀社では
その後、湯灌ののち、
男性ならばおひげをそって、軽くほおに赤みを、
女性もナチュラルメイクを施させていただくサービスも行っています。
*メイク納棺(メイクのみ):5万円、
*古式湯灌(清拭とメイク):8万円
*湯灌納棺(シャワーなどお湯を使い、その後メイク):10万円
エンゼルケアも湯灌やメイクも、十数時間後には煙となってしまう故人に対してのもの、
それでも間際まで故人の尊厳を高めるものですが、
それを見守る皆さんの表情を拝見すると
遺された方々の癒し(グリーフィング)の一つなのだなぁと感じます。
眠っておられるような安らかなお顔ほど、悲しいけれど同時に癒されるものはありませんから。
エンディングノートに加えたい項目ですね。