如是我聞:神奈川県のお葬式

今回は、
神奈川県のお葬式についてです。

僕の住んでいる東京(といっても西部ですが)のすぐおとなりの神奈川県。
時々、そちらの地域の方のお葬儀もさせていただいています。

僕の地域の「普通」が、全国的にはめずらしいこともあるようで・・・・
あくまで僕が見聞きした範囲ですが今回も、「如是我聞」ということでお伝えします。

●東京同様、火葬場は不足気味!?「民営」火葬場がある

東京も同じことが言えるのですが、
人口の多い川崎市・横浜市など神奈川県の都市部では式場が不足がち。
人気のある火葬場の公営施設など、時には一週間先まで予約が埋まってしまっていることがあります。

他の地域ではめずらしい「民営の火葬場」があるのも、東京と神奈川県の都市部の特徴です。

式場待ちがあるということは、故人は、お葬式までの間、自宅で安置することが多いのですが、
住宅事情などの問題から、火葬場に併設されている冷蔵保管室や葬儀社に預け、
通夜当日まで安置するケースもめずらしくないですね。
(現に僕の葬儀社でも、そういったサービスを承っています)

一方で農村部や郊外などでは、昔ながらのしきたりや風習が残っていることもあり、
「隣組」などの近隣組織がいまも機能しているところもあるようです。
ちなみに、通夜・お葬儀のあとに火葬、初七日法要が一般的ですが、
葬儀の朝に火葬を先にする地域(南足柄市)もあります。

●参列者に通夜料理を振るまう

これも、全国のお葬儀を知る中で、西日本にはないならわしだと知ったのですが、
神奈川県など東日本では、参列者にも通夜の後の食事を振舞います。
これを「通夜振舞い(つやぶるまい)」といいます。

メニューは寿司や煮物、オードブルなどが一般的で、
参列者は一口でも箸をつけ、口を湿らせてから帰るのが「故人への供養」になるとされています。
遠慮して辞退することはかえって失礼にあたります。

都市部では、参列者はすぐに通夜振舞いの会場を後にしますが、
農村部ではおおらかに故人の思い出を語りあうといった光景が見られます。

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