前回、合同葬のメリットは大きく3つあると触れました。
一つには 葬儀を通じて関係縁者・地縁・職縁に事業の継承を広報できること
二つ目は 遺族の費用も負担も少なくてすむこと
三つ目は 会社の会計上、損金扱いにでき、香典は遺族が無税で受け取れること
今日はその1つ目「事業継承の広報」についてです。
個人葬は、あくまで名前の通り「個人のお葬儀」ですから、
どうしてもプライベートの側面が大きくなります。
取引先などは「義理」を果たすためにと出席されるわけですが、
お式自体喪主のあいさつで終わりますし、
さて、今後の会社としてのお付き合いはどうしたものか?となってしまいがちです。
そうなってくると、やはり、密葬を親族で行い、
あらためて社葬で今後の会社としての体制をお知らせしたり
今後とも関係性を深めてほしい、という姿勢を示すことになります。
ただ、それだと都合2回のお葬儀を執り行うことになりますね。
合同葬では両方の部分を兼ね備えることができ、
その他の縁者にもお別れが告げられるというメリットがあります。
会場の中に「社史を振り返るコーナー」を設けてさりげなく企業PR。
「挨拶は次期社長」が「勢ぞろいした社員」「社長の遺族」とともに行う。
返礼品を自社製品にする、社史パンフ、「メッセージも添える」といったことも考えられますね。
できる限り多くの方が会葬して「お別れが言えた」という安ど感を持ち、
取引先関係の方などは、今後のお付き合いという点でも、
丁寧な情報をもらったことで信頼感をもって帰ってもらうことができるでしょう。
この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。