以前、カンボジアの元国王シアヌーク殿下が亡くなられたというニューズが流れましたね。
日本は仏教国ではありますが、カンボジアは強い信仰が根付く仏教国で、シアヌーク殿下も敬虔な仏教徒だったそうです。
そういえば、よく手を合わせてお辞儀されている映像が流れていました。
実は、カンボジアの仏教と日本・中国・韓国の仏教とはちょっと違います。
あと、ダライラマ師のチベット仏教とも。
カンボジアやタイ、ミャンマー、スリランカの仏教はインドから主に南(南東)に向かって伝わったもので南伝仏教、上座部仏教と呼ばれます。
非常に戒律が厳しく、僧侶の人々は僧院で簡素で厳しい修行生活を送ります。
私たちが親しんでいるのは北伝仏教とも大乗仏教とも呼ばれるもので、インドからチベット⇒中国⇒朝鮮半島⇒日本と伝わってきたものです。
上座部仏教に比べると、結婚も許されるなど戒律は緩やか。
経典の数も多いです。
チベットは北伝仏教の流れの一つで、密教的な要素や現地の信仰の影響が見られます。
それぞれに特徴があり、日本の宗派同様、細かいお互いへの批評はないわけではありませんが、最近では互いに仏教という大きな枠での交流も増えているようですね。
そこが仏教らしいおおらかさなのかなと感じます。
平和をこよなく願ったシアヌーク殿下のご冥福をお祈りします。
この記事を書いた人
株式会社AZUMA代表取締役
ご葬儀は、故人から遺された方たちへの最後のあいさつの場であり、そして贈り物です。そこに集う人々がこころゆくまでお別れができる葬儀を常に探究。コラムやYouTubeなどでも葬儀に関する解説などを積極的に配信しています。